電通の子

実際、よくある話

自分も新卒である大手企業になんとか入社できた、就職氷河期の時代

 

定時に帰るなんてことは出来ない毎日

深夜遅くまでは当たり前

怒られる毎日

給料だけは良かったわよ

残業はサービス残業ではなかったし

忙し過ぎて、お金を使う暇なし

だから、貯まっていく一方

 

出張もザラ

訳の分からないまま、プレゼンさせられたり

総合職だったので、仕方ないのよね

 

辞めたい気持ちでずっと出社

日曜日の晩には泣いていた

 

ストレスは溜まる一方

ストレスが溜まってくると、食べられなくなるの

体重は30キロ半ばまで落ちた

日に日に痩せていった

 

幸いにも自分にはその頃、自殺したいなんて考えはなかった

辞めたい、とだけ強く思っていた

逃げたい、とも

 

あれだけ苦労して入った会社なのに、、、という思いもあったけど、とにかく逃げたい

 

なぜ、電通の子は逃げなかったのかしら?

自分も新卒で入った会社が電通のような環境だったし、これが社会の厳しさだと思い込んでいた

彼女はなぜ自殺?

追い詰められたら逃げればいい、とこの年にして思えるようにはなった

 

あの頃、もし自分が逃げていなかったら、きっと彼女と同じ道を辿っていたかもしれない

 

多分、責任感の強い子だったのかな、と

あくまで想像に過ぎませんが

 

働くために生きてるなんておかしな話よ

生きていくために少し働くのが理想

なかなか、理想通りにはいかない世の中だけれどね